初期の糖尿病は自覚症状がなく、気がついた時には悪化していることもあるので、早期発見と予防のために、薬局で無料の血液検査を行う取り組みが徳島県で始まりました。

徳島県は糖尿病による死亡率が全国で最も高いので、大学の研究の一環として試験的に行われます。徳島県の10か所の薬局に機械を設置して「指先採血でのHbA1c測定」と言われる血液検査の方法で行われます。指先採血は自分自身で簡単にできる血液検査というのが特徴です。

同様の薬局の店頭での血液検査の取り組みは東京足立区で数年前から行われています。2年間で996人の血液検査を行って、およそ30%の人が糖尿病が強く疑われるか予備軍であるという結果になり、医療機関の受診を勧め、症状の改善を呼びかけています。生活習慣に起因する2型糖尿病は発症前の「予備軍」の状態なら、しっかりした対策を行う事で発症を遅らせることができます。

日本人の糖尿病人口は1000万人を越えています。さらに予備軍なども含めると2200万人いると推定されています。糖尿病は重症化するまで自覚症状がないので、早期発見は血液検査を受けなければできません。異常値が出たら医療機関を受診して、正しい対策をすることが予防になります。

しかし、2008年から始まった特定健康診の受診率は2010年度では43.3%でした。薬局店頭での指先採血によるHbA1cの血液検査は、定期的な健康診断や血液検査を受けていない自営業や主婦などの未発見の糖尿病や予備軍の掘り起こしに有効であると考えられています。

糖尿病は文字から見ると尿に糖が現れる病気のようですが、血液中のブドウ糖の濃度が高くなりすぎた結果、尿にブドウ糖が出るようになる病気です。血液中のブドウ糖の濃度が高くなり過ぎる病気なのです。血液中のブドウ糖の濃度を血糖値で表します。

血糖値が高くなる原因には、血液中のブドウ糖を細胞に取り込むのを促進するインスリンというホルモンが正常に機能しなくなることにあります。1型糖尿病と言われる糖尿病はすい臓のインスリンを分泌する細胞がウイルスや病気によって破壊された状態になって、インスリンの分泌ができないか、少なくなった病気です。

しかし、糖尿病患者の95%は2型糖尿病と呼ばれる生活習慣を原因とした糖尿病です。2型糖尿病は過食、運動不足、肥満などが原因では発症します。脂肪細胞の中でも内臓脂肪が増加すると全身でインスリンの働きが低下する「インスリン抵抗性」という状態になり、インスリンを分泌する細胞がインスリン不足と勘違いしてインスリンの分泌量を増やします。次第にインスリンを分泌する細胞がオーバーワークとなり、疲弊してしまいインスリンの分泌量が低下して血糖の調整ができなくなり糖尿病を発症します。

血糖値が高い状態でも自覚症状はほとんどありません。そのため糖尿病は発症しても長期間気がつかないことがあります。そして放置したままでいると合併症を引き起こしてしまいます。糖尿病の合併症は心筋梗塞や脳梗塞につながる動脈硬化の原因になるばかりでなく、毛細血管の血流が悪くなって起こる網膜症や神経障害、腎障害があり、失明や足の切断、人工透析などの重篤な障害につながることもあります。また、感染症などにもかかりやすく、怪我なども治りにくくなり身体全体を着実に蝕んでいきます。

糖尿病の初期の状態ならば食生活や運動の習慣で改善できます。発症してからは厳密な血糖コントロールを行って進行を遅らせることに重点をおいた生活が大切です。

1型糖尿病を除けば、インスリン療法はかつては重篤な糖尿病の最後の手段とされていましたが、現在では重症患者でなくてもすい臓にインスリン分泌能力が残っていれば、インスリン療法で血糖をコントロールして、弱りきったすい臓を休ませて再びインスリンの分泌能力を取り戻させることができます。

トランス脂肪酸はFDA(アメリカ食品医薬品局)によって、その使用が規制されていますが天然のトランス脂肪酸である共役リノール酸は規制から除外されています。

常温では液体で存在する植物油を硬化させる際にトランス脂肪酸が発生します。マーガリン、ショートニングなどに含まれていますが、トランス脂肪酸を過剰に摂取すると悪玉コレステロールを増加させ心疾患のリスクを高めることが知られているので、アメリカではその使用が規制されています。

共役リノール酸は必須脂肪酸であるリノール酸のトランス型の異性体ですが、抗腫瘍、抗動脈硬化、抗アレルギー、抗糖尿病などの作用があるとされています。そのためFDAのトランス脂肪酸の規制から除外されるだけでなく、むしろ共役リノール酸が健康に良いと考えられてサプリメントとして利用されています。

共役リノール酸には身体に蓄積された脂肪の分解、燃焼を促進させる働きがあります。さらに余分な脂肪が細胞に取り込まれるのを抑制する働きがあります。つまり脂肪を減らすだけでなく、新しい脂肪が着きにくくなるのです。

生活習慣病の予防には内臓脂肪の蓄積を防ぐことが大切です。内臓脂肪の燃焼と脂肪の蓄積を抑制する効果があるので共役リノール酸は生活習慣病予防に効果があると言えます。しかも共役リノール酸の抗肥満効果は筋肉量を減らすことなく脂肪だけを減らすことができます。

そのため、共役リノール酸はダイエットをする人やボディビルダーに人気のサプリメントとなっています。

ビタミンは微量で体内の代謝を調節していますが、体内では作られない有機化合物です。ビタミンは油に溶けやすい性質の脂溶性と、水に溶けやすい性質の水溶性の2つに分けられています。ビタミンB群はそのうちの水溶性ビタミンに分けられます。

ビタミンB群のビタミンは酵素の作用を助ける補酵素の必須成分です。ちなみに補酵素として有名なものにコエンザイムQ10があります。「コエンザイム」は補酵素のことなのです。ビタミンB群にはビタミンB1、B2、B6、B12があります。ビタミンB1はチアミンと言われ、糖質及び分岐鎖アミノ酸の代謝に不可欠なビタミンです。欠乏すると脚気やウエルニッケコルサコフ症候群になることもあります。

ビタミンB2はリボフラビンと言われ、フラビン酵素の補酵素の構成成分として、ほとんどの栄養素の代謝に関係しています。欠乏すると、口角炎や眼球炎を引き起こすこともあり、子供の場合には成長障害が起こります。その他には脂漏性皮膚炎などがあります。

ビタミンB6はピリドキシンやピリドキサールなどの10種以上の化合物の総称のことです。主としてトランスアミナーゼやデカルボキシラーゼなどの補酵素として、アミノ酸の代謝や神経伝達物質といった生成等に関係しています。欠乏すると皮膚炎や動脈硬化性の血管障害、食欲不振などを引き起こします。

ビタミンB12はシアノコバラミンやメチルコバラミン、アデノシルコバラミンなどと同様の作用を持つ化合物の総称です。その生理作用はアミノ酸や核酸などの代謝に関与する酵素の補酵素として重要です。

ピクノジェノールはフランスの西海岸に生息する松の樹皮から抽出された天然のポリフェノールです。1年のほとんどが晴天で強い日射の中で成長した松は、分厚い樹皮と強力な抗酸化作用で過酷な環境から自身の身を守っているのです。フランス松の樹皮から抽出されたピクノジェノールは強力な抗酸化作用によるアンチエイジングの効果をはじめ、血流の改善、抗炎症作用によって女性の月経前症候群(PMS)の症状軽減に効果があるのです。

全女性の85%が何らかのPMSにかかっていると言われ、90%の女性が経験するとも言われています。また30%から40%の女性はPMSに悩まされています。ピクノジェノールはPMSの症状の改善や更年期障害の症状の軽減にも有効なのです。

また、ピクノジェノールには炭水化物の吸収を遅らせる作用があります。炭水化物は糖質として吸収されるので、ピクノジェノールは食後の血糖値の上昇を抑制する働きがあります。つまり、糖尿病の予防や改善に効果があると考えられるのです。

糖尿病は血管に損傷を与える病気です。毛細血管の損傷はさまざまな合併症を発症させる原因となっています。目の網膜の毛細血管の損傷は失明の原因にもなっています。ピクノジェノールは臨床研究によって網膜の毛細血管の損傷を防ぎ、視力を維持することが報告されています。

ピクノジェノールは小児喘息にも有効であるとされる研究があります。ピクノジェノールには抗酸化作用、抗炎症作用の他に抗ヒスタミン作用があり、アレルギーや花粉症、喘息の症状を改善するとされています。アンチエイジング効果や美容効果以外にも、ピクノジェノールの多くの効能は普段の健康維持や生活習慣病の予防にも役立つのです。