男性型脱毛症(AGA)の原因に男性ホルモンが関係していることはなんとなく分かっていますが、すべての男性がAGAになることはありません。実は頭髪の脱毛に関与しているのはジヒドロテストステロン(DHT)と言われる男性ホルモンなのです。そしてDHTが多く生成されるとAGAを発症することになります。

DHTは毛乳頭の受容体に結合すると毛髪の細胞分裂を抑制する働きがあり、髪の成長を阻害して成長しきらないうちに脱毛させてしまうのです。そして、DHTは5α-リダクターゼと言う酵素によってテストステロンを変換して生成されます。AGAの原因は5α-リダクターゼが犯人とも言えるわけです。AGAが遺伝すると言うことは5α-リダクターゼを多く分泌する体質が遺伝することだと考えられています。

5α-リダクターゼが多い体質がAGAの遺伝の原因でもありますが、遺伝の影響はそう大きくはないと言われています。むしろ食生活における栄養バランスや不規則な生活、ストレス、喫煙などの影響の方が大きいとも言われています。したがってビタミンやミネラルなど栄養豊富でバランスのよい食事や運動を取り入れた規則正しい生活習慣によって脱毛の進行を食い止めることもできるのです。

その上で5α-リダクターゼの働きを阻害してDHTの生成を抑制するプロペシアなどの使用を考えてもいいのではないでしょうか。また、ミノキシジルは血行をよくして頭髪の成長を促す作用があります。頭皮が硬くなって血行が悪くなるのも遺伝が関係しているのかも知れません。

プロバイオティクスとは腸内の細菌バランスを改善することで、病気になりにくい身体を作る予防医学のことです。人の腸内には多種多様な細菌が数多く存在しています。その種類は500~1,000種類におよび総数は100兆個にもなります。

腸内細菌には消化吸収を助けたり、病気をもたらす菌の繁殖を抑制して人の健康に有益な働きをする善玉菌と食べ物を腐敗させたり発がん関連物質を作りだして健康に有害に働く悪玉菌がいます。この2種類の菌が絶えず腸内で勢力争いをして、この細菌バランスが人の健康状態を左右していることが分かってきました。この細菌バランスをよい方に保ち健康状態を改善しようとするのがプロバイオティクスです。

乳酸菌はプロバイオティクスの代表的な菌です。ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、チーズなどの発酵食品に含まれています。乳酸菌はもともと人の腸内に存在する菌で、人類にとって長い食経験があるので安全性が確認されています。プロバイオティクスとしての有効性も科学的に証明されるようになってきています。

プロバイオティクスはがん治療の現場でも補完代替医療として注目されています。抗がん剤や放射線治療の副作用の軽減効果や術後の再発予防、感染症予防などにプロバイオティクスが有効であることが分かってきました。また乳酸菌を直接摂取するのではなく、腸内の善玉菌を増やしたり活性化させるために食物繊維やオリゴ糖、ラクトフェリンを摂取する方法をプレバイオティクスといいます。

プロバイオティクスに使われる乳酸菌にはいろいろな種類があり、人によって相性があります。ある人に効果があったプロバイオティクスでも他の人には効果がないこともあり、その相性の関係が現在のところ、まだ明らかになっていません。

ピルの服用でよくあるのが「飲み忘れ」です。特に休薬期間が終わったあとの1日目の飲み忘れが多く、それも1日だけでなく複数日飲み忘れることもあるのです。休薬期間中は卵胞の発育があるので、排卵の起こる可能性が高くなってしまいます。21錠タイプのピルはこの飲み忘れが発生する確率が高くなってしまうので、28錠タイプのピルを使用してピルの服用習慣を付けることが大切です。

血栓症は最も注意しなければならないピルの副作用ですが、ピルのトラブルとして多いのは飲み忘れなのです。その前後に性交などしていれば妊娠の可能性を考えて不安になってしまいます。ピルの飲み忘れは精神的なストレスをもたらしてしまいます。ピルの副作用はほとんど心配することはありませんが、飲み忘れにだけは最大の注意が必要ですよ。

ピルの飲み忘れはいつも飲んでいる時間から24時間以内なら気づいた時に1錠飲んで、いつもの時間にも1錠飲めば大丈夫です。ちょうど24時間後に気づいた時は2錠飲んでかまいません。それ以上の時間が経過してしまった場合は確実な避妊は望めなくなるので、服用を止めて生理を待ちます。生理があればその日から新しいシートを服用します。もちろんその間は別の避妊方法をしてくださいね。

もし、ピルの飲み忘れのあった時に避妊なしの性交してしまい、それでも妊娠を避けたい場合はアフターピルを使用します。アフターピルは妊娠の可能性のある性交後72時間以内に服用する避妊薬です。アフターピルによって避妊が成功したかどうかは生理によって分かります。通常は次の生理予定日までにありますが、場合によっては予定日より1週間ほど遅れることもあります。

やはりその間は妊娠の不安で精神的なストレスもあり、ホルモンのリズムが乱れるので身体にとってもよくありません。こういった事態を避けるためにもピルの飲み忘れには十分に注意しましょう。

病気で入院中あるいは通院中の人は、血液検査を受ける機会が多いかもしれませんが、普通は血液検査を受ける機会はあまりありません。会社勤めの人は毎年健康診査を受けているので血液検査を受ける機会があります。会社勤めでなくても40歳以上ならば役所などで年に1回の健診が受けられるようになっていますが、健診を受けていない人もいるようです。せっかくの機会なので受けるようにしましょう。

厚生労働省の主導で行われている健診はメタボ健診とも言われ、食生活の向上やストレスによって増加している生活習慣病の予防を目的にしています。生活習慣病は自覚症状がないままに進行してしまいます。普段、健康だと思っていても血液検査で糖尿病、脂質異常症、肝機能障害などの生活習慣病が見つかることがあります。まれに、健診の血液検査から白血病などの病気が見つかることもあるので、血液検査を受けるようにしましょう。

ただし、血液検査の結果が基準値内であっても何の病気もないということではありません。体内に病気が潜んでいることもあリます。健診や血液検査の結果は健康を保証するものではないのです。

生活習慣病と呼ばれる病気には糖尿病、高脂血症、高血圧、アルコール性肝障害、通風、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、狭心症、不整脈、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胆石症、歯周病、骨粗しょう症などがあります。これらの多くは自覚症状がないままに進行する病気で、血液検査で初めて見つかることもあります。特に糖尿病、腎臓や肝臓の障害は自覚症状が現れるようになると、病気がかなり進行していると考えられます。

静かに身体を蝕む生活習慣病はサイレントキラーとも呼ばれ、発症したときには重篤な状態であることもあります。心筋梗塞や脳卒中は突然起こり命を奪うこともある恐ろしい病気です。また、命は助かっても麻痺が残るなどの後遺症で、不自由な生活を送らねばならないこともあるのです。健診や血液検査は生活習慣病の予防に大変有効なので、せめて年に1回の健診は受けるようにしましょう。